歯磨き犬

まずは普段の生活からの健康管理やお手入れが大切です。
普段から健康管理やお手入れを行う事で、ワンちゃんのちょっとした変化にも気付くことができます。
高齢のワンちゃんの場合は「シニア科」のページもご覧ください。

日常のお手入れ習慣を身につけましょう

歯磨き・シャンプー・爪切り・耳のお掃除など常に清潔に保つことで様々な病気を防ぐことができます。 また、お手入れに慣れていると治療もスムーズに進みます。ご自宅で難しい場合は診察時にご相談ください。

1.歯磨き

3歳以上の犬の80%程度が歯周病を持っていると言われています。歯科診療の詳細はコチラ

2.爪切り

爪が長くなると肉球を傷つけることもあります。定期的に爪切りを行いましょう。

3.足回りのカット

お家がフローリングの場合は滑ってしまうこともあります。定期的に肢周りの毛をカットするようにしましょう。

4.肛門腺絞り

肛門にある臭いの元になる分泌液を定期的に出してあげましょう。

5.耳そうじ

定期的に耳の中をキレイにしてあげましょう。外耳炎などの病気を防ぐことができます。
※外耳炎も皮膚病の一種です。当院では、皮膚病の治療に力を入れています。
詳しくは皮膚科ページをご覧ください。

6.シャンプー

皮膚の状態を綺麗に保つために定期的なシャンプーを行いましょう。
※病院では皮膚の治療に特化したシャンプーも取り扱っています。詳しくはスタッフにご相談ください。

年齢ステージごとに行うこと

注射犬

ワンちゃんの年齢ステージごとに行うべき予防・検査・健診などがあります。
毎年の実施が生涯での健康に繋がります。しっかりと行ってあげてください。

年齢ステージ 予防・検査・健診など
生後6か月まで
  • ワクチン接種(1回目~3回目)
  • 駆虫薬投薬
  • フィラリア予防
  • 狂犬病予防注射
  • 歯科検診(乳歯遺残のチェック)
  • 不妊手術
ワンちゃんは、犬種、年齢によってもかかりやすい疾患が変わります。
人に小児科があるように、子犬は子犬に合った治療が必要です。
当院では、仔犬の咳などにも細かく対応していますので、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。
詳しくは小児科ページもご覧ください。
~3歳程度まで
  • ワクチン接種(年1回)
  • 駆虫薬投薬
  • フィラリア予防
  • 狂犬病予防注射
  • 歯科健診(年1回程度)
  • 健康診断(年1回程度)
~7歳程度まで
  • ワクチン接種(年1回)
  • 駆虫薬投薬
  • フィラリア予防
  • 狂犬病予防注射
  • 歯科健診(年2回程度)
  • 健康診断(年1回程度)
7歳以上
  • ワクチン接種(年1回)
  • 駆虫薬投薬
  • フィラリア予防
  • 狂犬病予防注射
  • 歯科健診(年2回程度)
  • 健康診断(年2回程度)
詳しくはシニア科ページもご覧ください

基本となる予防を継続して行いましょう

1.狂犬病予防接種

狂犬病予防接種

狂犬病の予防注射は狂犬病予防法という法律で生後90日以降のワンちゃんに接種が義務付けられています。
当院でも狂犬病の予防接種を積極的に行っています。
市区町村から届くハガキを持ってご来院ください。
(初年度登録がおすみでない場合はハガキは必要ありません)

2.ワクチン接種

ワクチン接種

当院では、感染症の感染防止のため、ワクチン接種率100%を目指しています。
また、熊本の現状を考え、レプトスピラの予防ができる8種ワクチンを推奨しています。
そのため、5種ワクチンとと8種ワクチンの価格を同じにしています。
※0歳の頃は合計で3回、1歳以降は毎年1回の接種が必要です。

ワクチンで予防できる病気 5種ワクチン 8種ワクチン
犬ジステンパー
犬アデノウイルス2型感染症
犬伝染性肝炎
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬コロナウイルス感染症
犬レプトスピラ感染症黄疸出血型
犬レプトスピラ感染症カニコーラ型

3.フィラリア予防

フィラリア予防

春になり温かくなると蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる病気ですが100%予防できる病気でもあります。フィラリア予防には血液検査でフィラリアに感染していないことを確かめてから、フィラリア予防を始めていきます。
この地域では4月末から12月の9回の予防が必要です。
※毎年フィラリア予防の前には、必ず検査が必要になります。
(仔犬の場合は産まれた時期によって検査の必要性が異なりますので獣医師にご相談ください)

フィラリア検査時に健康診断も一緒に行いましょう!

せっかく痛い思いをするのですから一緒に血液検査なども行ってあげましょう。
当院ではまた肥満からくる膵炎ヒルズの臨床試験を行うなど、消化器の病気に対する積極的な治療ができる体制を整えております。膵炎ヒルズの臨床試験は、肥満、膵炎対応するHill’S医療食の臨床試験です。

4.ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニ予防

ワンちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。
また、ワンちゃんに付いたノミやダニは飼主様を刺すこともあり、人にも感染する人と動物の共通感染症を引き起こすこともあります。
特に、感染すると死亡することもあるSFTSは、熊本県でも死亡例が出ている怖い感染症の1つです。

※当院は、SFTSの予防・疫病対策に協力しています。

SFTSにかかってからのことを考えるよりも、かかる前に行う人にも優しい予防を推奨しています。

現在、いろいろなノミ・ダニの駆虫薬がありますが、お薬によって成分や駆除効果、持続効果が変わります。
それぞれの子にあったお薬や投与方法のアドバイスもしています。

火の国バリューをおすすめします!

当院では、飼い主様と動物たちが、安心して過ごしていただくために、予防をしていただくために火の国バリューを推奨しています。

火の国バリューとは?

「火の国バリュー」ってなんですか?
ノミ、ダニ、腸管内寄生虫、狂犬病ワクチンにフィラリア予防(検査2種も込みです)まで網羅した当院オリジナルのバリューパックです。
「熊本」という「気候」、「水」、「自然」のいいところで暮らすワンコと
「人間」(飼い主さん)にとってシンプルで分かりやすく、安心、便利でしかもお財布に優しい内容です。
バカ真面目に真剣にスタッフ皆で考えて作りました。赤字覚悟でお出ししています。
理由は単純。たくさんの情報があふれる昨今ですが、1匹(1人)でも多くのワンコ(飼い主さん)に質のよい、正しい予防をしていただきたいからです。
夢物語みたいですがいつか「火の国バリュー」が熊本のスタンダードになればいいなと思ってかんばっています。

5.肥満防止

肥満防止

多くの飼い主様は、自分のペットが肥満であることに気づいていません。
まるまるとしているワンちゃんは可愛いですが、肥満が引き起こす病気が多いのも現実です。
肥満は病気のリスクとなることも十分に理解していただき、ダイエットに励んでいただくことをお勧めします。

肥満の原因を考えよう

ご飯・おやつのあげすぎ

ワンちゃんの体は、年齢や状態によって必要な栄養素が異なります。そのため、適正量を超える栄養分は脂肪になって体内に蓄積されやすくなります。

運動不足

室内飼いのワンちゃんは特に注意が必要です。
室内に運動用の器具を置いてあげたり、飼主さんと遊んだり、日常的に体を動かせられる環境を用意してあげることが大切です。

その他

遺伝や病気によって太りやすい体質も子もいます。また、避妊・去勢手術の後は基礎代謝が減って太りやすくなることもあります。
体質や状況に合わせた食事をあげることも検討してあげましょう。

6.迷子にならないように

迷子

室内で飼っているワンちゃんでも、脱走して迷子になるおそれもあるなど、ワンちゃんが迷子になってしまうことがあります。迷子になってしまった時の対策も行うことをお勧めします。

迷子対策としてできること

  • 首輪などに迷子札を付けておきましょう。
  • マイクロチップ をお勧めしています。

迷子になってしまったら

いなくなった場所を探す

室内飼いのワンちゃんが迷子になった場合は、知らない場所におびえ、物陰に隠れていることが多いようです。まずは近くの物陰をしっかりと探してあげましょう。
また、探す時はキャリーバッグやワンちゃんの好きな食べ物などを持っていくと良いでしょう。

関係機関に連絡する

周辺を探して見つからない場合には、どこかに保護されていることも考えられます。
地域の保健所や動物愛護センター、警察などに問合せしてみましょう。

健康診断について

1.血液検査

血液検査

健康診断の基本となる検査です。肝臓・腎臓などの内臓機能の状態や、心臓疾患、コレステロール値、糖尿病の状態など様々な健康状態を調べることができます。
6歳程度までは年1回、7歳を超えてくると年2回以上の検査をお勧めしています。

★当院では、4月、11月に健康診断キャンペーンを行っています。ぜひご利用ください。

2.画像診断(レントゲン検査・エコー検査など)

画像診断

体の内部を視覚的にみる検査です。血液検査と一緒に行う事で身体の状態を詳しく調べることができます。

当院では、月に1回画像診断のセミナーを行っており、画像診断の技術力の向上を目指しています。

3.尿検査

尿検査

尿検査では、腎臓・肝臓・胆嚢などの内臓機能、糖尿病の状態、結石の有無についても調べることができます。ワンちゃんの健康状態を知る、最も簡単な方法ともいえます。
尿検査を行う際はできる限り新鮮な尿が必要です。病院へお持ちいただく際は直前に採れた尿をご持参ください。

4.便検査

便検査

便検査では、消化器系の状態や異常、細菌の状態や寄生虫の有無などを調べることができます。
便の見た目をチェックし、色・臭い・形・形状を調べたり、顕微鏡で詳細に調べることもあります。
尿検査と同じように簡単にワンちゃんの健康状態を知ることができる検査です。

5.その他の検査

検査

その他にも、心電図検査、内視鏡検査、歯科の検診、眼科の検診、皮膚の健診など、目的に応じた様々な健診を行い、ワンちゃんの症状などによって最適な検査もご提案させていただきます。

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