秋も怖い!?ダニの話

『ダニのシーズンは春から夏の温かい時期だから、これから涼しくなっていく秋は大丈夫でしょ』
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は秋もダニが活発に活動しているのです!
ダニが繁殖するには、気温が20℃以上あればできるといわれています。特に秋は、春から夏にかけて産卵され成長した若ダニや幼ダニが増えています。
近年では、ダニが媒介して人に被害を及ぼす感染症も増えてきています。
ワンちゃんネコちゃんの命を守るのはもちろん、人の命も守るためにも秋もしっかりと予防をしましょう!

マダニのピークシーズン

マダニのシーズンは春から夏など成虫が多い時がピークだと思われがちですが、実は春から夏にかけて産卵され成長した若ダニや幼ダニが秋にかけて多いことは意外と知られていません。

特に全国的に発生している『ヤマトダニ』は5月から6月にかけて、『フタトゲチマダニ』は9月から10月にかけて多くなってきます。
秋は冬眠前に蓄えようと活発に活動しています。

主なマダニの季節ごとの発生状況

ダニは草むらなどに入ってきたワンちゃんなどの動物に乗り移り吸血します。ワンちゃんの体などに一度つくとすぐ吸血をはじめ、3日から5日ほど吸血を終えたら自然と体から離れます。
成ダニ(♀)は地上で1か月以内に最大約3000個から4000個の卵を産みその卵が地上で羽化し、幼ダニから成虫になるために吸血と脱皮を2回ほど繰り返します。

ダニの活動、幼ダニ、幼マダニは小さいため肉眼での確認は困難です

ノミの被害

― 死に至る恐ろしい病気。。。―

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

2013年に日本でも初めて死亡例が報告された、ウイルスによる感染症です。マダニがウイルスを媒介している可能性があり、 注意が呼びかけられています。犬や猫での発症は報告されていません。

日本でのSFTS発症数

犬バベシア症

バベシア原虫が犬の赤血球に寄生して破壊します。貧血発熱食欲不振黄疸などが見られ、急性の場合は死に至ることもあります。

犬バベシア症

お散歩から帰ったら…マダニチェック

お散歩やお出かけから帰ってきたら、ダニがついていないかチェックしてあげましょう!

  • 頭やお耳などの顔回り
  • 背中
  • お腹
  • しっぽ
  • 足の指の間

マダニは特にお耳や目のふちなどの顔回りに潜んでいることが多いので注意してチェックしてください!
また、もしマダニがついていても無理に取ろうとすると、マダニの皮膚がワンちゃんの体に残ってしまい化膿したり、ダニ駆除の予防薬を投与しないとダニから媒介される病気を引き起こすことにもなったりするので、すぐに診察を受けましょう。

季節は秋で、もう気温もそこまで熱くないから大丈夫と思っていても草むらの中でダニが潜んでいて、お散歩中のワンちゃんの体に乗ってそのまま家へ…。
ワンちゃんも人も病気から守るために、日ごろからのノミ・ダニ予防や体のチェックを心がけましょう!

詳しくはスタッフまで!

SNS Share