犬の骨と関節について
わんちゃんの高齢化、人気犬種の傾向から関節炎を含む運動器疾患は増加傾向にあります。
そのため、一緒に過ごす飼い主様がその特徴に気付くことが大切になってきます。
わんちゃんが快適に暮らすことができるように病気と特徴をご紹介します。
痛みのチェックポイント
- 散歩に行きたがらない、走らなくなりゆっくり歩くようになった
- 階段や段差を嫌がるようになったり動作がゆっくりになった
- あまり動かなくなった
- 立ち上がるのがつらそう
- 遊びたがらなくなった
- 尾を下げている
- 歩き方がおかしい
主な病気と場所
【膝 膝蓋骨脱臼】
膝のお皿の骨が正常な位置から内側もしくは外側にずれてしまう病気です。
発症の原因
先天的な鯨飲が多く、子犬のころからみられるのが一般的です。
高いところからの落下などの外傷が原因になることもあります。
症状
歩いている途中に足を痛がったり、伸ばしたりするなど
【股関節 股関節形成不全】
骨盤と大腿骨がつながる関節に発症します。股関節にゆるみが生じて骨盤の寛骨臼(関節の受け皿側)が浅くなったり、大腿骨頭(突起側)が変形したりして重度の場合は脱臼してしまいます。
発症の原因
遺伝的素因や栄養、生活環境などの多くの因子が原因で発症します。
症状
腰を振って歩く、横座りをするなど
【腰 椎間板ヘルニア・変形性脊椎症】
犬の背骨は首~腰までに27個の骨があります。その骨と骨の間には椎間板というクッションがあり、そのすぐ上に脊髄が通っています。
椎間板がずれて上の神経を圧迫することで、痛みや麻痺が起きる場合と骨自体が変形し神経を圧迫し麻痺や痛みがでる場合があります。
発症の原因
椎間板の変性によって起きる場合発症する犬種に特徴があり、若齢から起きる場合もあります。骨の変形による場合は老犬にみられます。
症状
- 首、背中、腰いずれかを触ると痛がる
- 足先を引きずったり、ふらふら歩く
- 突然立てなくなる
日頃のケア
室内
床は、フローリングを避け足が滑らない工夫を!
散歩
適度な散歩を心がけ激しい運動は避け、歩き方に変化がないかチェックしましょう!
体重管理
適切な体重を維持し、食事やサプリメントなどを継続しましょう
詳しくはスタッフまで♪