命にかかわるマダニ!
マダニとは?
貧血や皮膚炎の原因になるだけでなく恐ろしい病気を媒介するマダニ。
日本に生息するマダニは10種類以上。どんな気候にも適応し、北海道や日本海側、東北を含む全国でその姿を確認することが出来ます。
やぶや草むらに生息するマダニは、ペットの散歩のときに寄生する機会を狙っています。
森や林だけでなく都会の公園や河原などもマダニの生息地帯です。少しでも緑が多い場所に近づくときには、注意が必要です。
マダニのライフサイクル
幼ダニ、若ダニ、成ダニともに草木に登って寄生する機会を待っている
マダニのピーク
マダニのシーズンは、成虫が多い春だけと思われがちですが、秋に若ダニや幼ダニが多く発生することは意外と知られていません。
年間を通じたマダニ対策が重要!!
マダニがペットに寄生すると?
マダニは吸血と唾液の分泌を繰り返して病気を媒介します。
皮膚が薄く吸血しやすい頭や耳を好んで移動
くちばしを刺し、セメント状の物質を出して自分の体を固定
吸血と同時に唾液をペットの体内に吐き出す。これが病気を媒介する大きな原因
※吸血開始から48時間以内なら病気を媒介する危険が低いので駆除薬の投与で早い対応を心がけましょう!!
マダニは多くの病原体を媒介します。そのため吸血による貧血や皮膚炎だけでなく命さえおびやかす病気にかかる危険性があります。
特に恐ろしいのが「犬バベシア症」!!
バベシア原虫が犬の赤血球を破壊。
貧血、発熱、食欲不振、黄疸などが現われ、急性の場合は死に至ることも。。。
マダニの人間への影響
ライム病
マダニからペットや人にも感染。人に感染した場合、皮膚症状、神経症状、関節炎etc…
日本紅班熱
マダニが人にリケッチアという病原体を移すことで引き起こす。
発熱、全身の発疹などの症状だけでなく死亡する場合もある。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
2013.2.14宮崎日日新聞記事
2013年日本でも初めて死亡例が報告されたウイルスによる感染症。
マダニがウイルスを媒介している可能性があり、注意が呼びかけられています。犬猫での発症報告はされていない。
おでかけから帰ったら。。。
必ずペットの体にマダニが寄生していないかチェックしましょう
特に頭、 耳、目のふちやお腹、 足指の間や背中!
※もしマダニを発見しても決して無理にとろうとしてはいけません!!
化膿したり病原体をペットにうつしたりするので、見つけたらすぐに動物病院へ!!